私は卒業を選択したことがあります。

 私が卒業を選択したのは、学校でもなければコミュニティーでもありません。

 私が卒業を選択したのは、1度だけではなく、最低でも7回は卒業を選択して来ました。

 私が卒業を選択したことは、仕事です。

 仕事を卒業するには、2つの方法があります。

 1つの方法は、自分の意思とは関係なく、卒業させられる方法です。

 もう1つの方法は、自分の意思で新たな新天地を求め、卒業する方法です。

 私が後者を選択したのは、自分の能力を上げることもありますが、これからの働き方を考えた時、現状では私の働き方には対応できないと考えたからです。

 私が卒業宣言した時には、約1か月間、懸命に何度も何度も「卒業宣言を取り消してくれないか」「自分たちが働き方を合わせるから取り消してくれないか」と言われました。

 私はその人達と仕事をしていて、確かに「楽しい」と思えることもありました。

 しかし、何処かおままごとで、今さえ良ければ将来どうなっても良いという考え方だったので、卒業宣言を撤回することはありませんでした。

 卒業宣言をすることについて、あなたはイメージできませんよね。

 あなたは今、懸命に会社で自分の意思とは無関係に卒業させられようとしているかもしれません。

 その時、あなたは慌てて会社に「卒業させないで下さい」と言っても後の祭りです。

 あなたが卒業宣言をするタイミングについても、しっかりとイメージできておいた方が、いざ人事部に呼ばれた時、心の準備が出来ており、あなたは笑顔で「このタイミングを待っていました。私も卒業宣言しようと思っていました」と言うことができます。

 このことが分かりやすいドラマが石原さとみ主演「Heaven~ご苦楽レストラン~」最終話です。


●その光景を見ていたスタッフが仮名子に「いいんですか」と言います

 黒須仮名子がオーナーを務めるフランス料理レストランは、如何にか店を退くよう要求された事件からは解放されます。

 その理由は仮名子がレストランとして使っていた物件が突然の火事になり、契約が解除になったからです。

 本来この場合は、仮名子は代金を受け取る権利はありました。

 しかし、仮名子は不動産屋が狼狽えているのを見て、「良いわ。安心しなさい。こんなものこうしてしまえばいいの」と言って、契約書を破り捨て、不動産屋に「もう私に代金を払う義務はないわ」と笑顔で言います。

 不動産屋は仮名子に礼を言わずに、逃げるようにクライアントと一緒に、「ラッキー」と言いながら、逃げて行きます。

 その光景を見ていたスタッフが仮名子に「いいんですか」と言います。

 仮名子はスタッフに「いいの」と言います。


●その結果、仮名子は仮名子に特別な思いを抱いているスタッフの一言で立ち退きをすることを決めました

 仮名子がスタッフに「いいの」と言う結論を出すためには、大変時間がかかります。

 仮名子はミステリー小説家としての収入は出版社が再生手続きに入ったことで途絶え、これからはレストランのオーナー業だけで生きて行こうと決めていました。

 そんな時、仮名子は不動産屋に立ち退きを迫られ、スタッフに相談しました。

 その結果、仮名子は仮名子に特別な思いを抱いているスタッフの一言で立ち退きをすることを決めました。

 仮名子が仮名子に特別な思いを抱いているスタッフに「どうしよう」と言うと、仮名子の特別な思いを抱いているスタッフが「オーナーはもう気が付いていますよね」と言います。

 仮名子は仮名子に特別な感情を抱いているスタッフに「え」って言います。

 仮名子に特別な思いを抱いているスタッフは仮名子に「オーナー。思い出して下さい」と言います。

 仮名子は上の空になります。

 仮名子に特別な思いを抱いているスタッフが仮名子に「オーナー。失礼ですが、言います。オーナーはもうこのレストランを卒業するタイミングが来たということです。そして私たちもこの地から卒業するというタイミングが来たということです」と言います。

 仮名子に特別な思いを抱いてスタッフの話を聞いていた他のスタッフは「悪いんだけど、何言っているのか良く分からない。如何にかしろよ」と思っています。

 しかし、仮名子だけは仮名子に特別な思いを抱いているスタッフが言ったことを真剣に受け止め、「ありがとう。そうね。もう卒業するタイミングが来たということかもしれない。皆で卒業しましょう」と仮名子に特別な思いを持っているスタッフに言います。


●仮名子は仮名子に特別な思いを持っているスタッフに「もう卒業するタイミングでしょう」と言います

 そしてレストランの最後の営業日が終わり、レストランの前で最後に別れを惜しんでいた時に、事件が起きます。

 仮名子がスタッフに「皆、元気でね」と言います。

 仮名子に特別な思いを抱いているスタッフが仮名子に「オーナー、本当にもう行かれるんですか」と言います。

 仮名子は仮名子に特別な思いを持っているスタッフに「もう卒業するタイミングでしょう」と言います。

 その時、レストランが急に火事になります。

 辛うじて仮名子がネーミングしたレストラン名を書いた看板だけは焼けずに、残っていました。

 それを仮名子に特別な思いを抱いているスタッフが持ち、他のスタッフに「一緒にやりませんか」と言います。

 他のスタッフも転職先の当てがなかったので、仮名子に特別な思いを抱いているスタッフに「いいよ」と言います。

 しかし、その輪には仮名子の姿はありません。


●そのお客様が席に座ると、仮名子に特別な思いを抱いているスタッフは「ようこそいらして下さいました。お待ちしておりました」と言います

 仮名子に特別な思いを抱いているスタッフは「仮名子に自分の姿を見せたい」と思い、レストランを移転する度に仮名子に「是非レストランにいらして下さい」と連絡していました。

 待てど待てど、仮名子は仮名子に特別な思いを抱いているスタッフのレストランに姿を現しません。

 仮名子に特別な思いを抱いているスタッフが「今年もあなたはレストランにいらしてくれないんですね」と思っていた時、突然、レストランの扉が開き、あるお客様が来店します。

 そのお客様が席に座ると、仮名子に特別な思いを抱いているスタッフは「ようこそいらして下さいました。お待ちしておりました」と言います。

 そのお客様は仮名子に特別な思いを抱いているスタッフに「ね、私が言った通りでしょう。あなたはサービスのスペシャリストになったでしょう」と言います。

 仮名子に特別な思いを抱いているスタッフはそのお客様に「漸く来てくれたんですね」と嬉しそうに言います。

 そのお客様は卒業宣言をしたかつてのレストランのオーナー仮名子です。

 その日は仮名子と仮名子に特別な思いを持っているスタッフは楽しく団らんしながら、レストランで食事を楽しんでいました。

 しかし、2人がその後、どういう関係になったのか知るものはいません。

 あなたは卒業宣言をするというイメージが湧いたんじゃないですか。

 あなたが卒業宣言をし、古巣を去ると、笑顔で戻る場所を作ることができます。

 しかし、あなたがあなたの意思と無関係に、卒業した場合には、笑顔で戻る場所を作ることはできません。

 あなたが古巣で「この人物はスペシャリストになるかもしれない」と思った人物がいたとしても、確認することはできません。

 本来ならば、後味が悪いので、引き続き、ドラマは続くの王道です。

 しかし、ドラマ「Heaven~ご苦楽レストラン~」は惜しまれながら、第10話で完結しました。

 オーナー仮名子はこれまでたくさんの名言をお茶の間に届けました。

 仮名子の名言を聞き、ブレイクスルーが起きた人もいるかもしれません。

 それほど仮名子の言葉は力強く、周りを説得してしまう力がありました。

 普段は美味しいお酒を飲み、美味しい料理しか興味がない仮名子。

 レストランはお客様のためのではなく、オーナーのためにあると宣言した仮名子。

 これからの時代はまさしく仮名子が言っているように、自分が楽しんで仕事をできるか。

 収益よりも人材を大切にし、仕事ができるかが求められて行くことが予測できます。

 収益を優先してしまうあまり、従業員を奴隷のように使っていると、気が付いたら、誰もいなくなっているかもしれません。

 お店は働いてくれる人と来店してくれる人がいて、初めて成り立ちます。

 あなたが「はい。私お店開きました」と手を挙げても誰も来店してくれなければ、ビジネスは成り立ちません。

 勿論、あなたが「はい。私お店開きました」と手を挙げて来店してくれる人がいたとしても、あなたに協力してくれる人がいなければ、収益を上げることはできません。

 このことは当たり前過ぎて、近くにあり過ぎて、遂見失ってしまっている人がいます。

 ドラマ「Heaven~ご苦楽レストラン~」は10話を通して、その当たり前のことも思い出させてくれたんではないでしょうか。

 ドラマ「Heaven~ご苦楽レストラン~」は再放送のような形式で、何処かのサイトで観ることができるかもしれません。

 あなたはまだ観たことがない場合には、一気に10話まで観るとよりそのことが理解できます。

(参考:ドラマ「Heaven~ご苦楽レストラン~」公式サイト)