私は「どちらかを選択しろ」と言われたことはありません。

 しかし、私が仮に「どちらかを選択しろ」と言われた場合には、どうだろう。

 私は人情で選択するか。

 それとも私はスキルで選択するか。

 私は2人とも初対面の人だった場合には、スキルで選択します。

 しかし、1人が初対面の人、もう1人が数か月間一緒に仕事をしている人である場合には、人間性で判断します。

 あなたは「スキルで判断しようよ」と思ったかもしれません。

 しかし、スキルで判断した場合はどんなことが起きるのでしょうか。

 あなたはそのことが十分に想像することができないので、「スキルで判断しようよ」と思うのかもしれません。

 あなたが「こういうことか」と分かるドラマがあります。
 
 そのドラマが石原さとみ主演ドラマ「Heaven~ご苦楽レストラン~」第5話です。


●仮名子がスタッフに「やだー。言わせるの。じゃあ言っちゃおうかな。アルファベット順なの」と嬉しそうに言います

 石原さとみ演じるオーナー黒須仮名子にスタッフがある一言を言ってしまったことが引き金です。

 スタッフが仮名子に「あの人、覆面取材に来ているんだよ」と言います。

 仮名子は懸命にレストランが掲載されている雑誌を調達し、スタッフを全員呼び、「見て、これ。次はうちよ」と喜んでいます。

 スタッフが仮名子に「何言っているか良く分かりません」と言います。

 仮名子がスタッフに「やだー。言わせるの。じゃあ言っちゃおうかな。アルファベット順なの」と嬉しそうに言います。

 仮名子はスタッフに「しっかりと対応するのよ」と言います。

 スタッフが仮名子に「そうですね」と言います。

 そんな矢先、如何にも覆面取材をしていそうなお客様が来店しました。

 店内を隅々まで見、スマホを弄り、手帳にメモっています。

 スタッフが仮名子に「あの人が覆面取材ですよ」と言います。

 仮名子はそのお客様に近づき、「あの、もうお分かりですよね」と言います。

 そのお客様は仮名子に「そうですね。あなたもお分かりでしょう」と言います。


●仮名子はそのお客様に言い返す言葉がなく、黙っています

 仮名子はそのお客様に「勿体ぶらないで」と思いながら、「どうぞ。おっしゃって下さい」と言います。

 そのお客様が仮名子に「そうですか。それじゃ」と言いながら、テーブルに自身の履歴書を出します。

 仮名子はそのお客様に「え、何か」と言います。

 そのお客様が仮名子に「え、てっきりお聞きになれられていると思っていました」と言います。

 更にお客様は仮名子に「このレストランに転職するよう頼まれましたね。しかし、ここは私にはふさわしくない。最悪だ。特にウエイターはもってのほかだ」と怒り狂いながら言います。

 仮名子はそのお客様に言い返す言葉がなく、黙っています。

 そうすると、そのお客様は席を立ち帰ります。

 途端に仮名子の表情が変わります。


●仮名子が仮名子に特別な思いを持っているスタッフに「あなたが、あいつを甘やかせているからいけないの。どうにかしなさい。それともあなたが辞める」と言います

 仮名子の顔から笑顔は消え、仮名子に特別な思いを持っているスタッフを呼びつけ、「ねえ、今の聞いた。どういうこと」と言います。

 仮名子に特別な思いを持っているスタッフは仮名子に「あのお客様が仰っていた通りじゃないですか」と言います。

 仮名子は仮名子に特別な思いを持っているスタッフに「そうね。そういえば、ウエイターが特に最悪だと言っていたわね。あなた、ウエイターのかなめだったわね。あなたが最悪なのよ」と言います。

 仮名子に特別な思いを持っているスタッフが仮名子に「え」と言います。

 仮名子が仮名子に特別な思いを持っているスタッフに「あなたが、あいつを甘やかせているからいけないの。どうにかしなさい。それともあなたが辞める」と言います。

 仮名子に特別な思いを持っているスタッフが仮名子に「申し訳ございません。私がどうにかします。10日間下さい」と言います。

 仮名子は仮名子に特別な思いを持っているスタッフに「分かったわ。10日間だけ待ってあげる」と不敵な笑みで言います。


●しかし、もう1人のウエイターは「分かっている。でもね僕、君と仕事をしている時が一番幸せなんだよ」と笑顔で言います

 仮名子に特別な思いを持っているスタッフは懸命にもう1人のウエイターにフランス料理店とは何たるかを一から教えます。

 しかし、もう1人のウエイターは成長せず、皿を割り、カーテンも破り、遅刻までして来ました。

 そんな時、1人の青年が「レストランで働かせて下さい」と仮名子に言います。

 仮名子がその1人の青年に「あなたのような人が欲しかったの。お願い」と言います。

 その1人の青年の働きを見て、スタッフ全員、「流石だね」と言っています。

 そんな時、もう1人のウエイターが「遅くなりました」と言いながら、仮名子に特別な思いを持っているスタッフに言い、慌てて着替えようとします。

 仮名子に特別な思いを持っているスタッフはもう1人のウエイターに「いいんだよ。もう着替えなくて」と言います。

 しかし、もう1人のウエイターは「分かっている。でもね僕、君と仕事をしている時が一番幸せなんだよ」と笑顔で言います。

 仮名子に特別な思いを持っているスタッフは「どうしよう」と涙ぐみ考え込んでいます。

 そんな時、レストランに最悪な時代になります。


●仮名子が仮名子に特別な思いを持っているスタッフに「良いのよ。完璧なんていらないの。完璧だったら、つまらないじゃない」と言います

 あるテーブルのお客様がスタッフの対応にカンカンです。

 他のスタッフはただ「申し訳ございません」とガタガタ震えながら、言っているだけです。

 そこでもう1人のウエイターがテーブルに来、お客様に「ねえ。胃がむかむかするの。胃薬持ってきたよ。これで元気になれる」と笑顔で言います。

 お客様は突然のことで、「この子、頭大丈夫かな」と思いながらも、自分が如何に馬鹿なことをしていたのか気が付き、笑いだし、もう1人のウエイターに「あなたも頑張ってね」と言います。

 もう1人のウエイターはお客様に「良かった。僕も頑張るよ」と笑顔で言います。

 レストランは無事に閉店を迎え、仮名子が仮名子に特別な思いを持っているスタッフに「約束の時間。答えを」と言います。

 仮名子に特別な思いを持っているスタッフが「それが」と言います。

 仮名子が仮名子に特別な思いを持っているスタッフに「良いのよ。完璧なんていらないの。完璧だったら、つまらないじゃない」と言います。

 仮名子に特別な思いを持っているスタッフが仮名子に「オーナー」と言い、更に「もう1人のウエイターを選択します」と言います。

 その言葉を聞いた1人の青年が仮名子に「こうなることは途中で分かっていました。ありがとうございました」と言ってお店を後にしました。

 スタッフももう1人のウエイターがスキルがなくても、笑顔で問題を解決していることに気が付き、自分自身が何処か救われていることに気が付き、「あいつをクビにしなくてよかったな」と涙ぐみながら言います。

 もう1人のウエイターがこれからスキルを上げて行くのか、それとも皿を割りまくるのかが見ものであると同時に、仮名子に特別な思いを持っているスタッフの気持ちが仮名子に届き、仮名子が出す決断も楽しみです。

(参考:ドラマ「Heaven~ご苦楽レストラン~」公式サイト)


Heaven?(1) ご苦楽レストラン (ビッグ・コミックス) [ 佐々木 倫子 ]